研修医の主戦場ともいうべき救急外来
確かに習うより慣れろの部分が大きいのもこの救急外来です。
しかし、知識がなければ薬の使い方すれわからず、とっさの対応を取ることができません。
その部分はどうしても本や先輩から知識を得ていかなければならないのです。
そういうわけで、今すぐ使える研修医オススメ本を紹介します。
これを読めば、研修医として最低限の動き方がわかるようになります。
①救急外来ただいま診療中
圧倒的第一位はこの本です。
これからの救急外来のスタンダートとなりうる本だと思います。
この本は、各症候に対する考え方、ピットフォールなどを圧倒的わかりやすさで解説しています。
そもそもどういう風に鑑別を上げたらいいのか、何を注意して組み立てていけばよいのか、そういうファーストステップがわからないという方が読むべき本です。
症例ベースに考え方が乗っており、すっと頭に入ってきます。
ERマニュアル系の本はありますが、どれも羅列形式で書かれており、なかなか頭に入ってきません。そんな中、圧倒的わかりやすさで解説してくれる本です。
実践的な臨床ルールが乗っており、そく実践できます。
自分んも”尿路結石は関連痛で睾丸痛がある”など、ちょっとした記載がとても勉強になります。
②高齢者ERレジデントマニュアル
第二位は僕が大好きな増井 信高先生の本です。
救急外来に来るのは圧倒的高齢者の方です。いままで自分が習ってきたような、病歴→鑑別→検査→診断といった単純な流れをとれないのが高齢者ERの特徴です。
どうしても病歴が取れない、身体診察がはっきりとしない、検査データの異常が多いなど苦しく悩まなければならない部分が多くあります。
著者が述べているように100点が取れない分野。それが高齢者ERです。
そんな中で正しく苦しむすべをこの本は教えてくれます。
グレーゾーンの方をどのように扱うべきか、また高齢者ERでは特に重要となる、社会背景、薬剤歴をどう掘り下げていくか。
ここが重要となります。
正しく苦しむ勇気と指針を与えてくれる本です。
③ER・ICUの薬剤121
救急外来で使える武器は薬剤です。
普段の病棟業務とは違い、急変時の薬剤は希釈方法、初期投与量、速度、禁忌を含めてすべて頭に入れなければなりません。
いちいち本を調べる時間はないからです。
そんな中で、このマニュアルはER,ICUで頓用される薬について述べています。
この本に挙げられている薬をひとつずつマスターすることができれば、救急対応の自信がつきます。
実際に自分が読んでみて本当におすすめの本を集めました。
まずはこの三冊から始めてみるのをおすすめします。
ERで行う外科的処置のおすすめ本についてもまたまとめていきます。