救急対応に悩んでいる研修医は多いと思います。
そんな人の不安を和らげる本を今日は一冊上げたいと思います。
高齢者ERレジデントマニュアル
この本は本当におすすめです!!
研修医がどの本を読んだらいいのかわからないと言われた際には、この本と、内科レジデントの鉄則を勧めています。
正直高齢者ERとかどんなニッチな本だよと思うかもしれません。
しかし、救急外来を受診する患者さんのほとんどが65歳以上の日本において、この本を読まずして救急対応はできないと思います。
そもそも、医学部6年間で学んできたのは、病歴がきれいにあり、症候をはっきりと訴え、適切な検査が過不足なく出てくる状態の問題を解いてきたわけです。
現実には、非典型症例が数多く、病歴聴取もままならない現状において、きれいごとだけを言っていられないのです。
別のアプローチからの救急対応が必要となります。
そんな何となくの現状を筆者は言語化し、本に落とし込んでいます。
この本の利点を上げると2点あります
・簡潔で読みやすいこと
・実臨床に即しており、具体的な除外基準まで記載されていること。
正直、救急対応の本っていうのは、こういう鑑別でこういう病気を注意しましょうぐらいで終わっていることも多いです。
注意しろと言われても。。。
そういう気持ちになってしまうこともあります。
そんな中でこの本は、除外の方法、コンサルのタイミングまで詳しく書かれています。
そこまで書かれていてこの薄さ、明瞭さで非常に読みやすいです。
だまされたと思って買ってみてください。本当に公開しないと思います。
この先生の他の本も、非常にわかりやすくためになる本ばかりです。
純粋におすすめしたい本No1です。
ぜひ買ってみてください。