研修医オススメ本 120冊
2年間で読み込んだ120冊の本をまとめました。
医師国家試験が終わり今後研修医として働く、方の参考になれば幸いです。
自分は電子書籍である、m2・isho.jp派であったので、紙の本ではなくiPadで読んでいました。
ちなみにm2 plus、isho.jpは医学書のkindleであり、電子書籍で購入することで、重たい本を何冊も持ち歩くことなくすみます。
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ちなみにiPadをまだ持っていないという人は、購入しておくと研修生活楽になります。
初期投資と思って、一番安いモデルでもよいので、購入を検討してはいかがでしょうか。
iPad miniだとぎりぎり白衣のポケットに入るのでより便利です。ただ少しお値段は張ります。
画像を最大限に求める人、できレジとして周りに差をつけたい方は、proもオススメです
本題に入ろうと思います。
正直何を買えばいいのかわからない人が多いと思います。
シンプルにおすすめ度、難易度、読破の有無で記載していきます。
輸液
まずは揃えるべきはこの二冊!
圧倒的わかりやすさで輸液を考える。輸液の入門書です。一体人間は何meqのナトリウム、カリウムが必要なのか、一日摂取必要量から輸液を考えていきます。会話形式でとても読みやすく、輸液の基礎はこの本で学びました。入門書としておすすめです。
輸液は最終的にはこの本1冊で十分!そういう指導医も多い輸液の王道の本です。難易度は他の輸液本と比較してやや難しくなりますが、その価値はあります。また、各電解質異常についても、フローチャート式で対応方法が乗っており、病棟で何度も何度も開いた本です。
昔からある、輸液の名書です。これまで輸液を学んだことのない医学生に入門書となりうる本です。特に細胞外液、細胞内液、ナトリウム値異常の概念は輸液を考えるうえですべての基礎となります。下の本か、この本を最初の一冊とするのをお勧めします。
上記2冊で学んだあとに、各輸液製剤の組成を調べるのに大変便利な本です。TPNについてもマスターしており、各疾患に対する、TPN例等も載っているので、そのまま病棟で使えるあんちょこ本として活躍します。
救急・ICUの輸液について基礎的な知識を得ることができる本です。
実際の症例に対して、どのように補液を行っていくか症例ベースで学べる本です。輸液だけではなく、循環作動薬、利尿薬など救急・ICUで頓用される薬についても説明されています。2年を経てもっときちんと読めばよかったと痛感した本です。
おすすめ度 10 難易度 8 読破 済
輸液、循環管理に少し興味がわいてきたときに手に取った本です。輸液をどんどん入れることで、どんどん浮腫んでしまう患者さんを目にします。大量補液の害もよく論じられるようになり、臓器循環が保たれていれば補液は制限する方向に、進んでいます。なぜ大量補液は外なのか、利尿期とは体の中で何が起こっているのか、改訂版Frank-Starlingとは?グリココッカスとは。そんな疑問に切り込んでいく本です。今後の医療の流れを見るという意味でも興味を持った方は一読することをお勧めします。
抗菌薬
まず揃えるべきはこの3冊!
抗菌薬で圧倒的におすすめなのがこの本です。どれか一冊選べと言われれば、絶対にこの本をお勧めします。それぐらい抗菌薬の名前が頭の中でぐちゃぐちゃになっているのをすっきりさせてくれます。基本的に抗菌薬で大切なのは、戦う相手を認識することと、見逃しを無くすこと、治療効果をCRP以外で判定することだと思っています。
特に、抗菌薬は緑膿菌カバー、嫌気性菌カバー、耐性菌カバー、MRSAカバーを考えることで、必然的に使用すべき抗菌薬が絞られていきます。その概念をわかりやすく説明し、それぞれ対応する抗菌薬をまとめて表示している本です。本当に素晴らしいのでだまされたと思って買ってみてください。
上記の本で抗生剤の基礎を学んだあとは、この本で病棟業務に取り組んでください。圧倒的な薄さでどこにでも持ち運ぶことができ、各感染症に対する原因微生物と、標準治療薬が容量も含めて記載されている。加えて、腎機能障害時、透析患者への容量まで記載されており、値段も手ごろという言いうことなしの本です。正直この本1冊あれば、初期対応として各感染症に対峙する際、問題なく業務を進められます。仕事の進み具合がまったく変わるので、絶対に買って白衣のポケットに忍ばせておくべき本です。
感染症診療のバイブルと言える本です。この本は本当に実臨床で頼りになります。
この細菌が培養で出たや、壊死性筋膜炎の診療はどのようにしたらよいのかなど感染症領域はとにかくわからないことが多いです。そんな中で、この本はそんな感染症診療で順守すべき指針となります。
広辞苑ほどの厚さがあり、読破できるものではないですが、電子書籍で買うと串刺し検索ができて臨床で困ったときに非常に便利です。
わかりやすさに定評のある、羊土社の本で、定番書としてよく紹介される本です。
抗生剤の初めの一冊として買ったのですが、抗生剤ごとの説明が主で、実臨床とあまり結びつかず途中で断念してしまいました。
感染症内科の岩田先生の本です。軽快な語り口ですいすいと読めてしまいます。基本的には読み物として通しで読んで、各抗菌薬のイメージを肉付けしてきました。
各感染症の具体的なことをさっと調べたいときに、よく使っていました。
感染症の手引きで物足りないという方は、この本がおすすめです。
抗菌薬の基礎を問題形式で習得できる本です。
解いていくことで、各感染症と抗菌薬を学ぶことができます。
始めはよく解いていましたが、実臨床で抗菌薬を処方することで段々使わなくなってしまいました。
心電図
絶対に買うべき2冊!
圧倒的おすすめの本です。本当にこの本で何度も何度も救急外来で助けられました。
混沌とした救急外来心電図を、恐ろしいぐらいの読みやすさで解き明かしていく本です。
この本で虚血の心電図をみるのが本当に楽しくなります。Ⅱ・Ⅲ・aVf、Ⅰ・aVL・V5・V6と呪文のように唱えていたグレーな心電図が、色鮮やかに見えてくるような感覚になります。
ぜひこの本で、心電図の世界に足を踏み入れてみてください。
上記の本の続編です。失神の心電図は外科系に進む人も必須です。
致死性の不整脈→失神→外傷という人が救急外来に現れることがあるからです。
まぁよくわからないけど、大丈夫だろうで入院させて病棟で心停止ということもあります。
そんな怖い心電図の見方を、ひとつずつわかりやすく解説してくれます。
心電図の読み方について、その型を学ぶことができる本です。
自分もこの本の読み方で、心電図上で視線を動かしています。
画像診断
特におすすめの2冊!
画像診断と言っても何から勉強したらよいか迷いませんか?
まずは圧倒的に読む頻度の多い胸部レントゲンから始めるべきです。
ルーティーンに取っている病院もあるかと思います。よくわかんないけど気胸とか肺炎とかなさそうだしいいやと思っていませんか?
そんな、心胸郭比、CTR sharpだけを書く日々から脱却するための本です。図解も多く、読み方も一つずつ説明してくれるため、楽しく読みながら胸部レントゲンをマスターすることができます。
研修医向けの講座から生まれた本とのことで、救急外来で出会う疾患を幅広く網羅しつつ、わかりやすく解説しています。
なかなか外傷の画像まで網羅してる本も少ない中、出会う頻度の高い外傷の画像についても解説しています。
まず広く網羅したいという方にお勧めです。
胸部レントゲンをマスターしたらその次はCTを勉強することをお勧めします。
この本はそんな方向けに、胸部X線、CTの読み方についてわかりやすく解説しています。
胸部X線の順序だった読み方と、チェックリストを用いて、見逃しなく胸部X線が読むことができます。
胸部CTを学んだあとは、わかりやすさに定評のある”レジデントのため”シリーズで、腹部CTを学びましょう。
腹痛の鑑別はとても多く、その分腹部CT画像も多いですが、各疾患の特徴をわかりやすく解説していること、救急対応で見る腹部CTの読み方を解説しています。
胸部CTでの画像をどうしてそう見えるかから学べる本です。
すりガラス影、浸潤影がどうしてそう見えるかをわかりやすく解説しています。
頭部CTでhyperdense MCA signを学んだのはこの本でした。
救急でみる頭部CT,MRIについて学ぶことができます。
定番書であり、目を通しておいてよいかなと思います。
救急で出会う症例について、網羅しているのがこの本です。
理論を学んでも、実際に”その一枚”を見たことがあるかどうかが、患者さんの治療指針を決定づけることがあります。
特に夜間の当直中は、読影されない画像をみて、自分で方針を決定する必要があります。
そんな中でこの一冊はとても頼りになると思います。
血液ガス
血ガスと言えばこの二冊かなと。正直奥深くて自分でもまだまだ勉強したりないなというのが血液ガスの分野です。
おすすめの本があれば教えてほしい・・・
エコー
救急外来で何度も何度も助けられたのがエコーです。
外傷のFASTはもちろんのこと、ショックの原因の推測に威力を発揮します。
IVCの呼吸性変動の消失、D-shape→閉塞性ショック
左室壁運動異常、心電図変化→心源性ショック
IVCの虚脱、腹腔内出血あり→出血性ショック
酸素化低下、sliding sign陰性、バーコードサイン陽性→気胸
などなど、泣きそうなぐらい切羽詰まった状況でエコー充てることで状況が一変することがあるのです。
絶対に買うべき1冊!
他に多くのエコーの本がある中、広く緊急疾患を抑えているのはこの本です。エコーは奥深く、より詳細な本はたくさんあると思いますが、まずは目の前の患者さんの診断・治療をすることが大事です。そういった意味でこの本は初めの一冊として間違いなくお勧めできます。
ものすごく分かりやすく、特に冠動脈と壁運動の対応はこの本で習得できます。救急外来に来る心疾患で、心エコーで研修医が見れるようになりたいのは、心筋梗塞です。
心電図変化と、心エコーでの壁運動異常が合わさることで微妙な心電図変化でも診断に自信がつきます。
本の写真をタップすると画面上で動画が見れます。
エコーはやはりイメージがつきにくいので、この機能は大変すばらしいと思いました。
内容も簡潔で非常にわかりやすいです。
まだ読破できていない本です。今後心エコーについて再度学ぶ際に読もうと思っています。
救急
救急に関しては、正直習うより慣れろの部分も多いと思います。
また、自分が働いている病院の背景によって変わってくると思います。
自分が働いていたのは3次病院でした。
救急対応に関連した本がこの2年間で買った数が多いと思います。
それは自分が救急科志望というわけではなく単純に怖かったからです。
もともとビビりというのもありますし、やはり目の前で患者さんがなくなるのを見ると後悔もしますし、ふとした時に寝る前や、一人で運転しているときなど何度も思い出します。
挿管を失敗することもありましたし、初期対応の甘さを怒られることも何度もありました。いまだに救急車が来る前には震えてます。そんな中どうにかしようといろいろな本を買った結果この冊数になりました。
基本を押さえるのが大事なので、冊数を買うのではなく、重要な一冊か二冊を反復して2年間使うのをお勧めします。そんな中でのオススメを上げていきます。
まずは買うべきこの四冊!
おすすめ度 10 難易度 4 読破 済み
何度も何度も読み返した本です。”高齢者”のレジデントマニュアルとか、普通の救急外来対応で来てからで良いと思うかもしれません。
しかし、地域によるとは思いますが、救急外来を受診する方の半数以上は65歳以上です。日によってはその日の患者さんすべて65歳以上ということも全然あります。
高齢者ERを一言で表すなら”泥臭く”、見逃しがないかを探していくことに尽きると思います。医師国家試験では明確な主訴があり、検査所見があり、診断名がありました。
実際の救急外来は、”なんとなーくボーっとしている”ことや”何となく居づらい”など主訴がはっきりしないこと、認知症などがあり、病歴が聴取できないことも少なくありません。ショックの原因が複合的に絡み合っていることも少なくありません。
そんな中でクリアカットに教科書通りの救急診療はできないのです。それでもやってくる患者さんに対し、自分のできることを増やすこと、見逃しがないように努力すること。そんな方法をこの本は教えてくれます。
高齢者ERと銘打っていますが、すべての患者さんに適応できる考え方も学べます。失神、胸痛、意識障害、めまいの項は本当に素晴らしく、この本を読んでから、少し自信をもって診療ができるようになりました。
各主訴ごとにフローチャートになっているのもわかりやすく、患者さんが来る前などにぱっと復習できます。
各薬剤の使用量については、詳細な記載はないですが各病院の薬剤の慣例等もあるので、逆にそこは自分で過去のカルテなどをあさり、身に着けていけばよいと思います。
買うと救急外来対応に自信がつくそんな本です。
上の本が高齢者のER対応を学ぶための本だと思うと、この本は王道のER対応の考え方を学べる本です。若年者から高齢者まで、主訴ごとにどのような考え方で臨んでいけばよいのかを学べる本です。
医師国家試験が終わり、研修医生活まで時間があり何か本を読んでおきたいという方がいれば、この本と内科レジデントの鉄則をお勧めします。それぐらい救急外来に対しては王道の本です。
各主訴ごとに研修医とオーベンの症例検討が会話形式で載っているので、自分でこの患者さんだったらどのような検査を組み立てて、どの疾患を除外して、どのクリニカルルールを使うべきかといった、組み立てをしながら読み進めることができます。
救急対応はまず診療の考え方を学ぶことが大切だと思いますが、詳しく考え方まで解説している本は少ないと感じます。
この本はそういった意味で、何度も繰り返し読みたいER対応の王道の本です。
正直この本を三選の中に入れようか悩みました。
上記二冊とは少し毛色の違う本で、ある程度救急外来に慣れてきた人向けだと考えたからです。
それでもこの本の素晴らしさを伝えたくて、3選に選びました。
上記の本で救急外来対応について学んだあとに読んでください。
一週目はもしかしたら、よくわからないのほうが多いかもしれません。
しかし2年間でなんども参照してみると、この本の素晴らしさがわかると思います。まさしく救急科の先生の頭の中を覗いているような感覚に陥ります。
この本のテーマである、”シンプルに考える・イージーに考えない” は本当に素晴らしい言葉だと思います。
自分の経験だと、血圧低下し、不穏状態で、乳酸値上昇している方がいればまずショックを疑い、切迫した状態だからこそショックの鑑別を思い出し、シンプルに当て嵌めていきます。複雑な事象が絡み合っていることよりも、シンプルな事象がすべてを説明してくれることは往々にあります。そしてその事象は得てして見逃されがちです。僕はこの言葉に何度も助けられました。
Chapter 01の急性大動脈解離についてと、Chapter 02のくも膜下出血についての項を読むだけでもこの本を読む価値はあります。
また、Theme08,Chapter03のアルコールケトアシドーシスについては、研修医向けの本で、これほど明確に説明しているのはこの本だけではないでしょうか。
救急対応を続けていくと、自分がやっていることにだんだんと自信がなくなってきます。それは何となくの肌感覚を言葉にできていないことも関係しているのだと思います。この本はそういった漠然とした不安に対し、明確な答えを与えてくれる本です。
なかなかブログのおすすめ本とかで見ることも少ないような印象を受けます。広くすべての主訴を取り上げている本のほうが、研修医にとっては取っつきやすいのかもしれません。しかし、日々救急車を見ていると出てくる疑問がこの本には書いてあると思います。ぜひ読んでみてください。
救急車が来る!そんな時に何から入ればいいのかさっぱりわからん!そんな時助けてくれるのがこの本です。救急外来で大事なのは患者さんの訴えを見逃さないことです。
それは本人の訴えだけでなく、患者さんの体が発している生理学的な徴候も含まれます。この本を読むことで、患者さんの一体どこに問題があって、どのように介入すればよいかがわかります。
薬の量まで具体的に書いてあり、ERでの迷った時のあんちょこ本として活躍しました。
サイズ感もぽっけに入る程度で、当直中のお守り代わりにお勧めです。
診療の原則をわかりやすく一言で表してくれている本です。
ある程度慣れてきたときに読んでいると、確かになぁということが多かったです。
おすすめ度 10 難易度 6 読破 済ある程度外傷が来る病院であれば、必ず受講されることをお勧めします。
病院前救護のコースですが、特に外傷の初期評価についての話はまさしく救外での研修医の動きそのものなので必ず役に立ちます。
また、重症外傷の30分がいかに大切か、保温・加温がどれだけ患者さんの命を救うか、一滴の血の無駄が患者さんを死のジェットコースターに載せてしまうかなど、外傷診療の基本が学べます。
研修医中にぜひ受けたかった!JATECです。コロナの関係で軒並み開催中止となっていますが、再開されればぜひ受けたいです。
テキストだけでも十二分にその価値はあります。特にfirst Surveyの考え方は生理学的評価を瞬時に行うという点で、外傷以外の診療にも役に立ちます。
やはり王道の本は強いと思いました。
JATECの最重要項目をコンパクトにまとめた。そんな本です。
JATEC受講しないけれども、ある程度外傷診療の考え方を知りたい
そんな方にお勧めの本です。
研修医が携わるのは外傷の初期診療です。内因性疾患でも、時間を要求されることはあります。PCIや、t-PAなどです。
ただ、外傷ほど一分、一秒が求められる分野もありません。また、初期診療で劇的に予後が変わるのも重症外傷分野です。
保温を必ず行い絶対に体温を下げないという意思を持つ、一滴の血も無駄にしないよう圧迫止血で止まらなければターニケットを使うなど、研修医ができる手技で劇的に患者さんの予後が変わります。特に交通事故などでは、若い患者さんが運ばれてくる人も少なくありません。
研修医がかけたその毛布一枚、補助換気、エスマルヒでの止血、輸血のオーダーで患者さんの予後がまったく変わってきます。
ぜひ一度読んでみてください。
重要度と緊急度で疾患を2次元的に分類するアプローチを推奨している本です。
基本的な救急での考え方を身に着けることができます。
PEAの波形をすぐに認識できますでしょうか。具体的には急変患者の正常もしくは徐脈の心電図はすべてPEAとまず考えた方が良いと思います。
では、VF波形をしっかりと読み取れますでしょうか、アドレナリンと除細動の優先は?アンカロンの投与法は?
心肺蘇生ほど暗記、体に叩き込まなければならない分野もないと思います。
急変時に悠長に薬剤量を調べる時間はないからです。意外と自分が知らなかったということも多いので、受講されることをお勧めします。
救急のいわゆる赤本と呼ばれる王道の本です。
見逃してはいけない症候が挙げられていて、注意点を含めて学ぶことができます。
若干箇条書きとなっているので、ある程度慣れてきたときに読むと深く理解できると思います。
救急外来で何が一番大事でしょうか?僕はバイタルサインだと思います。
患者さんがしゃべっていようとも、次の瞬間にはなくなることもあるのです。(talk and die)
バイタルサインは患者さんの病態を知るうえでとても役に立ちますが、あまりその解釈を不可彫りした本はありませんでした。
この本はそんなバイタルサインをわかりやすくまとめて、説明してくれています。
内科救急診療での動きながら鑑別を絞っていくロジックを解説している本です。
症例は一癖も二癖もあるような症例ばかりで、難しさもありますがそういった症例に対するアプローチの仕方を学ぶことができます。
典型例も多いERで、時たま自分の知識とは外れた検査結果や症候が出てくることがあります。それは本当に自分の知識不足なのか、アプローチの方法が違うのか検証することができるようになると思います。
看護師さん向けの本ですが、圧倒的わかりやすさがあり、研修医でも読んでおきたい本です。
特に救急外来の初期対応の考え方についてわかりやすく述べていて、とっつきやすさもあります。
最初の一冊として読んでみてはいかがでしょうか。
簡単ですが、書いてあることは奥深く、なるほどと思うことばかりです。
手技関係は、その場の指導医に教わることも多いですが、まずはねじこの本で概要を掴み、この本で具体的なチューブサイズなどを参考に、手技に臨んでいました。
薬の使い方に特化した、ERの本です。個人的には他の本で読んであることの復習、特に薬の分野に対して学びなおしたいときに使いました。
研修医として当直するうえで気を付けるべきポイントについて、まとめてあります。
見逃してはいけないポイントを実症例をもとに書いてあります。
筆者独自の症例も記載されており、この本を読んで震えながら、毎回の当直に臨んでいました。